《旅行前に知っておきたい》トルコのマナーや文化
2017年12月25日 18時34分
●イスラム教の習慣を忘れずに
旅行先の国により異なるマナーや文化があります。
イスラム教徒が国民の大半を占めているトルコでは、基本的にイスラム教の習慣に基づいた行動をしていれば
マナー違反になることはないでしょう。
宗教を否定するような行動や言動を発しないことはもちろんのこと、特に宗教行事があるような時には
大きな声で騒いだり、露出度の高い服装で街を歩いたり、ということがないようにしましょう。
●公共施設は禁煙が基本
トルコでは煙草の喫煙事態は可能であり、実際にトルコ人の喫煙率は非常に高いとされています。
しかし、建物内での喫煙が禁止されるなど、喫煙場所が限られています。
レストランや公共施設、公共交通機関等の屋内は全面禁止になっているため、
基本的には屋外で喫煙をするようになります。
ホテルの客室内であれば喫煙が可能というところもあるため、喫煙者の方は事前に確認しておくと良いでしょう。
●観光地を中心に飲酒可能
世俗主義国家であるトルコはイスラム教国の中でも自由度が高いことで有名です。
イスラム教徒の飲酒は規律上禁じられていますが、異教徒や外国人の売買は比較的自由です。
観光地や外国人旅行者が多い地域では、飲酒が可能なホテルやレストランが多数あります。
トルコではビールやワインはじめ、有名なトルコ蒸留酒の”ラク”というアルコール類が製造・販売されています。
●トルコのチップ文化
トルコでは必ずしもチップを払う文化はありません。
しかし、欧米文化が入ってきたことにより、飲食店やホテルのルームサービスなどに
チップを渡すことが一般的になりつつあります。
ホテルや高級レストランの代金にはすでにサービス料が含まれていることがあります。
観光ツアーに参加したときには、日本語ガイドさんやドライバーさんにチップを渡すのも良いでしょう。
チップは必ず必要ではないにしろ、快いサービスを受けることが出来た際には、
気持ちとしてチップを渡すと喜んでもらえるでしょう。
サービス料が含まれていない飲食店では代金の約10%、ホテルのルームサービスやベルボーイなどには、
1~5TL(トルコリラ)程がチップの相場になります。
観光ツアーに参加するときは、プライベートツアー又はグループツアーであるか、
ツアーに掛かる時間やプランの内容などにより、チップの相場が大きく異なります。
チップの相場は15TL~60TL程度とマチマチです。
●男性と女性それぞれの注意点
男性・女性ともにトルコ旅行で特に気を付けたいのが、異性との交流です。
イスラム教は男女それぞれにマナーや習慣が分かれているため、
外国人旅行者もマナーに違反をしないように注意する必要があります。
「男性」がトルコ旅行をする際の注意点は、知らないトルコ人女性にむやみに声を掛けたり、
触れたり(握手など)せず、公共の場や交通機関でも女性の隣には座らないということです。
イスラム教徒の男性は宗教上の理由から、露出部分が多い短いズボンはあまり履きません。
そのため、旅行者であってもモスク等の宗教施設に入るときには短パンではなく
長いズボンを履くようにしましょう。
「女性」がトルコ旅行をする際の注意点は、露出度の高い服を着ないということです。
大都市や観光地ではヒジャブを着ていないトルコ人女性も多いですが、
露出を極力抑えた服を着用するのが一般的です。
外国人だと分かると声を掛けてきたり、握手を求めてきたりする男性がいますが、
様々な誤解を招くことにも成りかねないため極力避けるようにしましょう。
また、男性と同じく公共の場や交通機関では、必ず女性の隣に座るようにしましょう。
●写真撮影マナーを守りましょう
旅行の必需品といえばカメラですが、トルコでは空港やモスク、軍事施設などでの写真撮影が
禁止されているため注意が必要です。
有名な観光スポットでは基本的に撮影が許可されていますが、撮影禁止表示があるときにはカメラを含め、
スマートフォンなどでの撮影も禁止です。
また、トルコ人女性、特にヒジャブを着用した女性を勝手に撮影するのもやめましょう。